約 2,370,659 件
https://w.atwiki.jp/mmm10/pages/149.html
デデデン 庸緒邸 謎の男との戦いから数日が経ったある日 瓦斯「これから一緒に戦って欲しいだって?」 庸緒「そうだ。ギャンブル生活を続ける以上あの男と再び遭遇することは免れないだろう...」 瓦斯「誰がお前みたいな引き弱なんかと組むかよ。と言いたい所だが。」 庸緒を小ばかにしたような口調だが瓦斯の表情はいたって真面目であった 瓦斯「その意見にも一理ある。だが会って間もないお前を信用しろと言われても無理があるぜ。」 庸緒「しかし一人での行動は危険すぎる。それに奴の目的もはっきりしていない。」 それは事実であったッ! 瓦斯「わかった、そこまで言うなら俺と出玉勝負をしようぜ。」 瓦斯「俺に勝てたらチームを組む。どうだ?」 庸緒「いいだろう。ルールはお前が決めていい。」 瓦斯「場所はマルハン、制限時間は6時間、打つ機種はパチンコ、スロット問わない。」 (マルハンのジャグラーでなら負ける気がしねーぜ¥) 瓦斯「この条件で勝負だ!」 庸緒「受けて立つ!」 台本はここで途切れている…。
https://w.atwiki.jp/bokuori_data/pages/543.html
製作者 黒砂糖13 出場大会 第九回大会 経歴 設定 前回までのあらすじ! 憎き宿敵、ヴァーチャルマンによって俺様は第5094回目の死を迎えたのであったッ! 第3255話「インカーネイションvs.巨岩グレイブストーン!」 彼が目覚めるとそこはどこかの海岸沿いであった。 「これを読んでるやつはもう知ってるだろうが俺様は死なねぇ。俺様の肉体が死を迎えた時、俺の能力 Soul D Out(ソール・ド・アウト)により世界のどこかで俺と同時に死にやがった哀れな負け犬の肉体を 使い転生することができるのだ。もちろん傷は全回復!これにより俺の魂は永遠に不滅なのだ!」 一人語る彼の前に聳え立つ巨大な山…否、岩石の鎧に身を包んだ50mは優に超える”人”がいた…! その存在に気づいたインカーネイションはその巨岩から滲み出るオーラから悟った、 ―彼も自分と同じ 同業者”、ヴィランであるということに… そして彼は自分の姿を確認し満面の笑みで呟いた、 「…おもしれぇじゃねぇか」 ヴィランは”ヒーロー”に転生した。 「シブトイヤツダナ…イマ、ラクニシテヤロウ」 巨岩の腕が上がる、幾多ものヒーローたちを葬ってきた一撃が、インカーネイションに…振り落とされた! 「邪魔だな、テメェ」 ズンッッッ!!! 「!?」 が、その拳が彼に届くことは無かった 50mは超える巨体が、まるで隕石のように夜空に軌道を描き数十m先の深海に―沈んだ。 「…一生沈んでろ」 彼…いや彼女は振り向くことなく歩き出す 「さて、ヒーローになったってこたぁいろいろできるな・・・。そうだ、ヒーローしかでれねぇ大会があったなぁ…ッ! 乗り込んで派手に暴れて会場をのっとろうかと思ったが…予定変更だ。ヒーロー共を一人残らずぶちのめす いいチャンス到来だな…ッ!」 インカーネイション 総犯罪数:1,325,537 性格:生粋のヴィラン。犯罪の内容は軽い変わりに転生後一時間で再び銀行強盗などを行うため 総犯罪数が膨大。ただ観察能力は言動とは裏腹にかなり高い。 能力:Soul’D Out 死んだら自動で転生する能力。 技:REI☆GEKI 相手の魂を殴りつける。対象がどんな質量を持っていようとも数十mは吹き飛ばす。 アイアンメイデン インカーネイションの転生先 世界的にも有名なアイドル兼ヒーロー。 名前の由来は持ち合わせてる強靭な身体能力と鋼の意思。 補足
https://w.atwiki.jp/himajinnomousou/pages/137.html
タフターン山とロアーヌの間に敷かれた、長大なるロアーヌ騎士団の防衛拠点。ここに駐屯するロアーヌ軍を取り巻く戦況情勢は、直近のある時を境に一変した。 第一の転機は、年明け早々にメッサーナ王国からの支援物資が拠点に届いた時点である。 大量の戦線支援物資と同時に届けられた書簡によれば、これはメッサーナ王国近衛軍団長ルートヴィッヒをはじめとした諸侯とその同盟国の代表が年末にピドナ王宮にて行うコングレス(ロアーヌ侯国は今回は戦時につき欠席した)によって全会一致で採択された結果だという。 これを即座に受け入れる決断をしたミカエルからの補足によると、この採択の背景には六年前に没落したはずのメッサーナ名族であるクラウディウス家が一枚噛んでいるとの事だった。 また、本物資の輸送作業を実質的に担ったのは近衛軍団直下の輸送隊ではなく、ピドナに本社を置く「カタリナカンパニー」という企業であることも付記されていた。 現地拠点の総指揮を務めるブラッドレー将軍は、これらを確認後、即座に物資の分配を開始。 兵力の補填こそなかったものの豊富に揃った食糧や武器防具、崩れた砦の修繕用材木などを用い、兵の士気を保ちながら強固な防衛ラインを敷き直し、崩れかけていた魔物との戦闘情勢を持ち直しにかかった。 そしてこれより更に数日の後、第二の転機が訪れた。 その日、突如として明らかに魔物の攻勢が急速に弱まったことを、前線の兵士たちは計らずも一斉に肌感で察知した。 それまでは軍として纏まっていた魔物たちは、まるで唐突に知性を失ったかのように疎らな侵攻を行うようになったのだ。隊列や種族ごとの編成などの概念も消え失せ、只々闘争本能に従い個別に襲い掛かるばかりとなったのである。 当然これは、この戦で殊更に屈強さを増した歴戦のロアーヌ騎士団によって、全く危なげもなく各個撃破されていった。 そして、魔物の攻勢が鈍化した更に翌日。 油断しないまでも明らかな希望を見出しつつ警邏についていた物見の兵から、敵軍襲来を知らせる警鐘が鳴り響いた。 しかも、それは昨日のような鈍化した攻勢などではなかった。 平時ならば魔物の動静が鈍化するはずの日中に、あろう事か巨大な竜が一頭、突如として防衛戦線上に姿を現したのである。 その姿は遠目からでも分かるほどの見事な巨躯であり、歴戦のロアーヌ騎士たちはその竜が間違いなく巨龍種であろうということを即座に見抜いた。 「馬鹿な、何故このタイミングで巨龍種なんて・・・!」 防衛隊の先陣を担うコリンズ将軍は愛用の騎兵槍を強く握り締めながら、苦々しそうに呻く。 小型、中型種の魔物を対象とした戦闘経験は、ロアーヌ騎士団は他国の追随を許さぬほどに積んでいる。だが大型種ともなると、話は全く別だ。 そもそも大型種に分類される魔物は、極端にその個体数が少ない。 人類の生活圏に近い場所での生息も、まずしていない。 巨人種、デーモン種、巨龍種など、その存在が認識されているもの自体も非常に少ない。主にその存在が見られるのは、語り継がれる伝説や童話の中ばかりだ。 それがまさか人類生活圏の近いこの戦線に降り立とうなどと、騎士団の誰もが全く予想だにしていなかった。 「広く半円状に歩兵を展開後、中央と左右の要所に騎馬隊を配置。分散突撃し、巨龍種が用いるとされる殲滅砲への対策とする。空中に飛ばれたら手の打ちようがない。地上にいる間に可能な限り損傷を加え、相手が退くのを狙うしかあるまい」 自らも兜を深く被り、自らの直線上に座する竜を高台から睨みながらブラッドレーが口早に作戦を発すると、それに伴い各部隊を率いる将は持ち場に着くべくその場を駆け出した。 「俺は正面を担当する。必ず一撃、見舞ってみせる」 「・・・頼む、コリンズ。お互い死線ばかり潜るが、必ず生きてまた会おう」 「応よ」 互いに短くそう言い合い、コリンズは己の愛馬に跨り、迷いなく隊列の先頭へと向かう。 激動の一年の間に起こった数多の戦で打ち立てた輝かしい戦績から、ロアーヌ騎士団でも最強との噂が立つ「速攻のコリンズ」率いる第一騎馬隊。 その最強の名を持つ騎馬隊の面々は、誰一人とて怯えた様子もなく、この一大局面の先頭を牽引せんとし真正面から竜へと相対した。 (・・・こりゃあ、リブロフの砦で神王教団相手にした時くらいやべえ感じだ。あの時は詩人さんが助けてくれたが、今回はそういうわけにも行かんだろう。果たして俺の槍が、あのデカブツに届くかどうか・・・やるしかねぇな・・・!) コリンズは可動式の面頬をカシャリと落とし、バイザー越しに竜を睨む。 これまでの人生の回想をしているほどの時間的余裕は、ない。 標的が飛ぶ前に何としても一撃を加え、退かせる。 よし、と小さく呟いたコリンズは、突撃のラッパを吹かせるべく右手に持つ槍を高らかに掲げんとした。 だが、彼がそれをする直前に、直線上に在る竜の異変にふと気が付いた。 竜は、自らの周囲を囲む騎士団などまるで気にしていないかのように寝そべるような体制を取ったのだ。 まるっきり、交戦意思がない有様である。 それだけならば寧ろ好機であるとも取れるが、更に奇妙なことに、その竜の元から、一人の人影が真っ直ぐに此方へと歩いてくるではないか。 その不思議な光景を凝視していたコリンズは、やがてその抜群に優れた視力で以って、その人物が何者であるのかを誰よりも早く見抜いてみせた。 「・・・おいおい、マジかよ・・・もう何が何だかわからねーな・・・」 コリンズは呆れ返ったような表情をしつつ、周囲の騎兵に待機の指示を出して馬から降り、面頬を上げて兜を脱ぐ。 そしてそのまま小脇に兜を抱えたままで待つ彼に気付いて正面から小走りに歩み寄ってきたのは、ロアーヌ騎士団が誇る紅一点にして自軍最強の騎士との誉高い、カタリナ=ラウランであった。 「・・・最近は一気に人間離れしてきたと思っていたが、まさかお前、ついに竜まで従えたってのか?」 声が届く距離までお互いが近づくと、コリンズはすっかり緊張が解けてしまった様子で肩を竦めながら話しかけた。 「そんなわけないでしょ。あの竜は、ルーブのグゥエイン。四魔貴族ビューネイを討伐するために、協力してもらったの」 コリンズの相変わらずの軽口に、思わずうっすらと笑みを浮かべながらカタリナが答える。 「いやそれ簡単に言うけどな・・・。っつかビューネイ・・・矢張りお前が討伐に動いていたか。ここの戦線も、突然襲撃が緩くなった。ということはつまり、やったのか」 「ええ、ビューネイは討伐したわ。その事を伝えにここに来たの。直ぐにミカエル様にもお伝えして頂戴」 カタリナのその言葉を聞き、コリンズは肩に担いでいた槍をゆっくりと降ろしてから地面に刺し、大きく長く、息を吐く。 それは、二ヶ月あまりにも及んだこの防衛戦線の終結を意味する所作でもあった。 「・・・騎兵隊から司令部へ通達!目の前の竜に交戦意思なし!及び、我が軍の騎士カタリナによる魔龍公ビューネイの討伐完了を確認、と!!」 コリンズが半身を翻しながら後ろに控えていた部下にそう指示を飛ばすと、騎兵は一瞬の躊躇いの後に指令を受諾し、急ぎ馬を走らせていった。 「・・・やっぱお前はすげえよ、カタリナ。先ずはこの場を代表して礼を言わせてくれ。本当にありがとう」 「いいえ、私はロアーヌ騎士としての役目を果たしたまで。寧ろ私こそ、ここで魔物を食い止め切ってくれた貴方達を心から誇りに思うわ。我らがロアーヌを守ってくれて・・・本当にありがとう」 そう言いながら二人ともが突き出した拳を軽くぶつけ合うと、自然と周囲からは歓声が湧き上がった。 その歓声は瞬く間に波打つようにしながら防衛戦線を担う兵士全体に広がり、その場の全員が、この戦いの終焉を確信したのだった。 「奥にブラッドレー達もいる。行こうぜ。ミカエル様には一緒にご報告していくだろ?」 そう言いながらコリンズがカタリナを誘うと、しかしカタリナはゆっくりと首を横に振った。 「いえ、私は一度、グゥエインと共にルーブへ戻るわ。そこに待たせている仲間もいるの。ミカエル様へのご報告は、任せていいかしら」 カタリナのその言葉にコリンズはとても残念そうな表情を浮かべるが、かと言って引き止めることはしない。今の彼女の行動を此方の意思でどうにかできるなどと、コリンズは全く考えつきもしないからだ。 「そうか・・・残念だが、お前がそういうのならば仕方ないな」 「ええ。それと、タフターン山の頂上へ調査隊を派遣して頂戴。私が見た限りは山頂を覆っていた霧も完全に晴れ、ビューネイの根城も露わになっているわ。奥には、火術要塞と同じくゲートの存在も確認出来ている。教授やヨハンネスさんが動ければ、それが一番いいとは思うけれど」 カタリナの言葉に確と頷いたコリンズは、手配を約束して二言三言を最後に交わし、互いに背を向けて別れた。 そのまま竜の元へと小走りに戻っていくカタリナを背中越しに見送ったコリンズは、ふぅと一息つきながら、軽く空を見上げる。 「・・・こりゃもう実力ってか器そのものが離れすぎてて、流石にもう一回告るとか、無理そうじゃねーか・・・?」 過去数度の挑戦失敗にも挫けなかったロアーヌ騎士団切っての成長株コリンズであったが、流石の彼をしても、挑まんとする壁の高さには苦笑を浮かべるしかなく、ぽりぽりと頭を掻くのであった。 ロアーヌ防衛戦線へ勝利の報を届けてから三日の後、カタリナはグゥエインと共にルーブ山のグゥエインの住処へと舞い戻ってきた。 瀕死の重傷を負っていたグゥエインの体を労りながらではあったが、それでも三日で地図のほとんど端から端まで移動できてしまうことには、改めて驚きを禁じ得ない。 「お二方とも、お帰りなさい!」 グゥエインの財宝の間のすぐ近くの穴から降り立ったグゥエインとカタリナを見るや否や、その場にいたフェアリーが文字通り飛び上がりながら二人を出迎えた。 「ただいま、フェアリー」 グゥエインの背から降り立ちフェアリーとハイタッチをしながら、カタリナは微笑みかける。 その笑顔が示す意味を理解していたフェアリーは、キラキラと光る瞳の奥から溢れる好奇心を全く隠そうともせずに、カタリナの手を引くようにしながら問いかけた。 「ビューネイ討伐、本当にお疲れ様です!ロアーヌもこれで安泰ですね!して、ビューネイはどのような姿だったんですか!?空中では、どのような戦いだったんですか!?」 矢継ぎ早の質問に対してカタリナは目の前の好奇心旺盛な妖精を落ち着かせるように「まぁまぁ」と言いながら、先ずはここまでの飛行をしてくれたグゥエインに感謝を述べるべく、振り返った。 ビューネイから受けたグゥエインの傷は、途中寄った人里や偶然見つけた行商人などから買った傷薬を用い、ある程度は癒すことができている。だが、元の傷がかなり深かったこともあり、まだまだ完全な状態とは言い難かった。 「改めてグゥエインも、本当にお疲れ様。伝説に違わぬ戦ぶりだったわ」 『ふん、ビューネイの影など、相手にもならなかったな』 怪我の度合いからしたら全くそのようには思わないが、それでも強がって見せるグゥエインの言葉には思わず苦笑しつつも微笑ましく思い、カタリナはそうね、と相槌を打つ。 そのあとは暫く、予備の傷薬と共に入手しておいた食料を摘みつつ、ビューネイとの戦いの詳細を聞きたがる前のめりのフェアリーにカタリナとグゥエインが交互に応えながら、束の間の穏やかなひと時を過ごした。 思い返すと、熾烈を極めたフォルネウスとの戦いから、まだひと月少々しか経っていないのだ。短期間の間にこうも命を削るような戦いを繰り返してきたということもあり、流石のカタリナも己の戦果を労う思いで、一際穏やかな気持ちで二人(?)と会話を重ねた。 フォルネウス、ビューネイとも直接その場には居合わせなかったものの、フェアリーには様々な局面で大きく助けられていた。 全ての生物と意思を交わすという妖精族の特殊な能力に頼らなければ、全くこれらの偉業を成し遂げることは出来なかったであろう。その分、フェアリーの質問攻めには夜通し全力で付き合ってあげるつもりだ。 それに今回共に戦ったグゥエインは、全く予想していないほどに高潔な意思を持った戦友となった。 種族の垣根を越え、カタリナはこの竜を真の友として心から認めていた。そしてそれは恐らくグゥエインもそう感じてくれているのであろうことが、確かに彼女にも感じられる。 フェアリーを交えながら会話を繰り広げる中で、彼の竜が紡ぐ言葉の端々から、それが彼女にも伝わってくるのだ。命運を共にした者同士だけが恐らく感じられるであろう、互いを尊敬する想い。それが確かに、竜と人との間に出来ていたのである。 魔龍公との戦いからその後のタフターン山の根城の様子など、三者の会話は夜更けまで途切れることなく続いた。 そしてそのまま一夜が明けた、明朝。 鮮やかに差し込む朝日に揺り起こされるようにして目が覚めたカタリナは、財宝の敷き詰まった寝床で静かに佇みながら此方を見下ろしているグゥエインの視線に気が付き、何かあるのかと視線で問いかけた。 『母は、どのような気持ちだったのだろうな』 「・・・?」 紡がれたその言葉の意味を測りかねて首を傾げるカタリナに、しかしグゥエインは全く構わない様子で淡々と続けた。 『我はお前と会うまで、この背に人を乗せて闘おうなどとは、微塵も考えていなかった。それは恐らく、母も同じ考えであっただろう。だが母は聖王と出会い、聖王を背に乗せて闘った。我も今ならば、母がそのように思い直したこと、よく理解できる』 グゥエインが何かを訴えかけたいと考えていることを察したカタリナは、立ち上がってグゥエインに向き直った。 グゥエインは、続けた。 『だが、母は竜であり、聖王は人であった。それは我々も、変わらぬこと』 グゥエインの真珠のように白い瞳は、変わらずカタリナを真っ直ぐに見つめている。その瞳は、どこか悲哀を交わらせた色のようにカタリナには思えた。 『我は、これから人を喰らいに行く』 「ちょ・・・いきなり何で!?」 唐突なグゥエインの言葉に、カタリナは驚きを隠さずに声を上げた。 『知れたこと。戦で失った英気を養うには、蹂躙こそが至高。竜とは、そういうものだ』 「・・・・・・」 決して、冗談を言っているわけではない。それは、カタリナにも分かった。 竜という生物がどのような文化や常識を持ち、動くのかなど分からない。だがグゥエインの言葉には一切の偽りの様子はなく、きっとグゥエインからすれば、人を喰らうというのは正に竜たるが故に当然の行動なのであろうとも思える。 この竜は、間違いなくこれから人を喰らうつもりなのだ。 だが、それをそのまま良しとすることは、人間である彼女にはできないことでもあった。 『肉を食らい宝を奪うは竜なるが故の宿命。だからこそ母と聖王は対立し、その果てに母は、聖王によって殺された。お前とて、人を喰らう竜を許してはならぬのが貴様らの道理であるということは、分かっているはずだ』 グゥエインの言葉は、全くその通りであるとカタリナにも理解できる。 竜と人の関係性は、三百年の昔から、何一つとして変わってはいないのだ。 それは、分かっている。 それでも、このグゥエインという竜と出会ってからの、この一週間程度の短い時間。 その中でカタリナは目の前の竜が持つ高潔な意思に尊敬の念を抱き、また竜からも自分という人間を認めた上で戰を共にしてくれたのだという確かな感覚が伝わってきていた。 彼女はそれに、どこか甘い見通しを抱いてしまっていたのかも知れない。 だがその感覚とは、矢張りドーラと聖王が嘗て抱いたものと同じであって、それはしかし竜と人という間柄を改変するようなものでは、ないというのか。 『だから、思うのだ。母は此の期に及び、どのような気持ちであったのだろうか、と』 「グゥエイン・・・」 竜と人の精神がどのように触れ合い、又、どのように触れ合うことがないのか。そんな難しいことは、カタリナには全くわからない。それはきっと、グゥエインにしてもそうであるのだろう。 だが数百年の昔、既に答えの出ているその問いかけであろうというのに、それでもグゥエインは考え、彼女に語っている。 『母は、聖王を疎み、憎しんだのであろうか。我は、今に至ってはそう思わぬ。母は恐らく今の我と同じように人への見方を変化させた。ただ、竜であるが故に、その宿命に従ったまでなのだ。それが今は、よく分かる。我が母は、偉大な竜であった』 「・・・では、他に何が分からないのだというの・・・?」 カタリナが問いかけた。 グゥエインは最初に、母がどのような気持ちであったのか、と問いかけてきた。だが今の言葉には、竜なるが故の宿命という、過去から続く絶対の正解しかない。 グゥエインは、何か別の思考を内包しているのではないか。そのように思ったのだ。 『・・・宿命の、その先だ。我は宿命に従った母の最後を知っている。母は聖王の手によって殺された。その時、母は何と思ったのだろう。逆の場合があったとしてもだ。母が聖王を喰らい、今もなお生き続けていたとしたら、その時、母は何と思っていたのだろうか』 宿命の、その先。そんなことは、至らなければ誰にも分からないのではないか。 カタリナは素直にそう思った。 何もそれは、竜と人だけではない。 それ以外の様々な生物と、人。または、人同士や、それ以外の生物同士。それらの中にもいくつもの宿命というものが世界の凡ゆる生物にはあって、それらの行く先を否応なく決定付けている。 当然ながらそれは今に始まったことではなく、過去から繰り返され続け、そしてこれから先も繰り返されていくものなのだろう。 そのような絶対たる宿命を前にして、宿命のその後を思うことに、意味はあるのだろうか。 だが、この竜はそれでも考えているのだ。 『宿命により、為すべき答えは出ている。しかし、その宿命を目の前にして、我と母は別の存在だ。我が思うことと母が思うこともまた、別なのであろう。今になって、ふとそれが気になってな』 そう言い終わると、グゥエインは鈍色の表皮の内にある真紅の翼を広げ、力強く四肢で立ち上がった。 『確かめようではないか』 「・・・。ええ、分かったわ」 竜と人間、所詮はこうなる定め。 そんなことは、頭の片隅では既に分かっていた事。元より、場合によっては最初からそうなる覚悟でここに来たことも確かだ。 無論それは目の前の竜も考えを同じくしており、その上で今こうして、自分に語りかけてくれているのだろう。 これは言うなれば当初の想定を大きく逸れて、とても尊い事であった。 宿命を辿ることを前にしてこうして言葉を交わせた事は、望外の喜びである事に他ならない。間違いなくそう断言できる。 だが、それでも。 それでも彼女は、矢張り心の奥底では納得がいかないでいるのだ。 こうして数奇な運命の導きの上に巡り合い、ほんの一時であったとしても心を通わせた存在同士。それが予め定められたままに、他に為す術もなく、殺し合うしかないという宿命。 このような理不尽が至極当然のような顔をして蔓延るこの現実に、彼女は強い苛立ちを覚えた。 宿命というただ一点の理不尽のために、友と殺しあう事。 これに怒らずして一体、他の何に怒れと言うのだろうか。 「・・・やってやろうじゃないの」 そう言いながらカタリナはグゥエインを、そしてその先にある宿命とやらを強く睨みつけた。 そして何故か彼女は即座に踵を返し、ここまで持ってきていた旅の荷物が置かれた壁際へと歩み寄る。 そこには途中から不穏な気配を察知して二人のことを不安そうに見守っていたフェアリーが居たが、カタリナはそんなフェアリーには曖昧に微笑みかけただけだった。 しゃがみ込んで荷物の脇においてあったマスカレイドを腰に付け、そして布に包んだ板状のものを荷から取り出し、普段はロングソードを装着している剣帯部分に括り付ける。 その脇に置いてあった月下美人には手を伸ばす事なく、かなり身軽な状態で再びグゥエインの目の前に戻り、正面に対峙した。 しかしなんとカタリナは、腰のマスカレイドを抜くことなく、ゆっくりとした動作で両手を軽く横に広げて見せたのである。 『・・・何のつもりだ』 当然その様子を訝しむグゥエインに対し、カタリナは沸々と体の内側から湧き上がり続ける怒りの感情を隠さないままに睨み返した。 「なんのつもり、じゃないわよスカタン。見ればわかるでしょう。来いって言ってんのよ。大層な御託はいいから、さっさとその宿命とやらに則って、お得意のブレスで私を焼き殺してみせなさい」 そのあまりの態度の変容ぶりに、グゥエインは虚をつかれた様子で思わず瞳を細めた。 『血迷ったか・・・』 低く唸りながら、そう呟くグゥエイン。 しかしまるでそんなことには構う様子もなく、仁王立ちの状態で目前の竜を睨みつけたカタリナは、怒りの感情のままに言葉を続けた。 「血迷ったですって?・・・お生憎様、私は至って正常よ。寧ろそっちこそなによ、さっきまで言っていた御大層なその竜の宿命とやらは、両手広げた仁王立ちの人間は対象外なのかしら。だとしたら随分と都合がいい代物なのね、竜の持つ宿命ってのは!!」 小気味よく啖呵を切るカタリナ。これにはグゥエインも堪らずふしゅうと色めき立つように口角の端から炎を吹き出し、力を溜め込むように姿勢を低くした。 『・・・吠えよる。よかろう、では望み通りに焼き尽くしてくれる・・・さらばだ、強き人間よ!』 言い終わると同時にグゥエインは大きく目を見開き、両の翼を大きく広げる。 大気に溢れる力の元素を翼から取り込むようにしてグゥエインの胴体が内側から淡く光り輝き、竜の体内で純粋な破壊を伴う力へと変革したものが全身を巡り、そして口角へと登っていく。 口角部から覗く鋭い牙の奥、大きく開け放たれた喉元の中から、溢れんほどの眩い光と共に強烈な雷撃が一直線に放たれた。 仁王立ちの姿勢からでは全く避ける事も叶わないであろう至近距離からの雷撃一閃は、寸分違わずカタリナを貫いた。 同時にその威力を証明するかのように強烈な衝撃波が周辺へと広がり、壁際にいたフェアリーは思わず抱えていた荷物ごとごろごろと転がり飛ばされてしまうほどだ。 視界が塞がれるほどの土煙が巻き上がり、雷撃によって大きく貫かれ崩れた後方の洞窟が崩れる音が遅れて響き渡る。 そして数秒間に渡り吐き出された一閃が終わり、その直線上にあった地面すらもが焼き爛れ広範囲で抉られた有様が見えるようになってきた頃。 その雷撃の中心にあったものに、当のグゥエインは正しく目を疑うようにしながら対峙した。 『馬鹿な・・・』 そこには、先程の仁王立ちの姿のままで何事もなかったかのように佇んでいるカタリナの姿があったのであった。 カタリナは真っ直ぐにグゥエインを睨みつけたまま軽く咳き込み、舞い上がる土埃を払うように顔の前を掌で仰ぎ、そのまま耳の辺りの髪を何でもないかのように撫で付けた。 「なによ、今の。光る手品を見せろなんて、言った覚えはないわよ」 カタリナの煽るような台詞に、グゥエインは暫しの沈黙の後、まるで笑うかのように口角を釣り上げ、青い炎を漏らした。 『・・・良いぞ、やるではないか人間!!それでこそ我が背に乗せた者に相応しい!!』 そう捲し立てながら、グゥエインは歓喜に満ち溢れるかのように後ろ足で立ち上がり、これでもかというほどに翼を広げ、ルーブ山脈中の魔素を集めるようにその身に力を集束させていく。 一方で竜はあくまでも冷静さを保ったまま、カタリナの周辺をつぶさに観察していた。 焼け爛れ、未だ紅く明暗する抉り取られた射線上の地面は、どうしたことか彼女の周辺だけなにもなかったかのように残っている。 何かしらの手段を用いて雷撃を防いだ、という事は確かだろう。 だが彼女の後ろには再び地面の抉れる様が忽然と続き、その奥の洞窟の大規模な崩落を招いている。 雷撃は確かにカタリナのいる場所を貫通した、ということだ。となると、まるで彼女の周りだけが何事もなかった、というような状態。非常に奇妙な光景だといえる。 (・・・物理的な防ぎ方ではない。だが、天地六術式に属する結界とも全く様子は異なるように見える・・・) 体内に集束する力が張り裂けんばかりに稲妻の走りを伴って身体中を駆け巡る中、グゥエインは思考を続けながらカタリナの細部へと観察の目を向ける。 (足元が動いた様子もない。熱量は愚か、それに伴う衝撃波すら相殺しているようだ。これは最早防御というより・・・事象の無効化・・・いや、改変と言ってもいい。だが、それでは大いに不自然だ。あれほどの手段を持っているのならば、何故奴はそれをビューネイとの戦いで用いなかった・・・?) これをビューネイとの戦いに用いていたとしたら、戦局は大きく傾いたはずだ。あのように一か八かの決死の行動をせずとも、もっと楽に決着はついたはずである。 (であれば、何らかの制約があるので使わなかった、と見るべきか。確かにこれほどの効果であれば、それは頷ける。彼奴は腰に聖王遺物の剣を持ってはいるが、抜いていない。仮に抜いていないのではなく、抜けないのだ、としたらどうだ。攻撃を行うことができない、という制約。それならばビューネイとの戦闘で使わなかったのは分かる。そして恐らくそれを成し得ているのが・・・) グゥエインは、目敏くカタリナの装備の変化を確りと見抜いていた。 (腰に吊るした、あの布に包まれたもの。形状からすれば、盾か。恐らくはあれが、この状態を作り出している。そして何らかの代償を伴う異能の発動は、往々にしてアビスの力が源。となるとあの盾のようなものは・・・大方、魔王遺物といったところか。魔王遺物には、魔王の盾が存在するはずだ。その効果のほどまでは知らぬが、これほどの効果を齎すのであれば相応の品と見るべき。恐らく間違いはなかろう) 青白くグゥエインの体が光り輝き、竜が蓄える力は正に最高潮に達しようとしていた。 ビューネイが空を主戦場としたように、グゥエインの最も得意とする戦場は、この根城に他ならない。 三百年に渡りグゥエインが棲み続けるこの地には主人たる竜の息吹が山岳全体に根付いており、この地でこそグゥエインの雷撃は最も力を発揮する。 恐らく次の一撃は、先のビューネイの結界をも易々と破るほどの威力を内包しているものとなるだろう。 (アビスの瘴気は、人間には猛毒。しかも力の源が魔王遺物ともなれば、その影響被害は計り知れない。そうか・・・読めたぞ。彼奴、身につけている幾つもの聖王遺物で、それを相殺しておるのか。自らの身体とそれらを全て瘴気の相殺に回すことで盾の効果を引き出しておると見える) グゥエインは、再び口角を上げるようにして、その端から炎を溢れさせる。 その様をカタリナは、冷や汗を垂らすようにしながら見つめていた。 《カタリナさん・・・》 脳内に、フェアリーの念話が響く。念話であるというのに、その声色がひどく不安げであることが手に取るようにわかるのだから、面白いものだとカタリナは場違いに思った。 《グゥエインさん、魔王の盾の絡繰に気づいています・・・!》 《・・・でしょうね。あいつさっき、笑いやがったわ。気づいた上で、真正面からやるつもりよ》 三百年の知見は伊達ではない、という事だろう。恐らくは先の防御が魔王の盾の齎す効果である事以外に、自分が何もできない状態であるということまで、見抜かれている様子だとカタリナは判断した。 全く、この土壇場だというのにとんでも無く頭の回転の早い竜だな、などと呆れ半分に考えながら、しかしカタリナはその上で真正面から挑もうとするグゥエインの狙いが、手に取るように分かっていた。 《別に最初は、そんなつもりじゃなかったけどね。でもこれは、彼奴にとって最も相応しい決着の付け方かもしれないわ・・・》 そう頭の中で呟きながら、カタリナは額を流れる汗を乱暴に腕で拭った。 以前にはウンディーネとボルカノの魔術攻撃をこの手法で抑え切った事があるが、その際のこの盾による消耗は非常に大きなものだと感じていた。だが今、先程の雷撃を無効化するために魔王の盾が要求する代償は、既にその時の比ではない程の疲労感を彼女に齎している。 身に付けている幾つかの聖王遺物の助けがなければ、とうに彼女は力尽きて倒れているだろう。 (・・・これは、我が母を殺した聖王の力との対峙でもある。聖王の時代から幾つも世代を重ね受け継がれてきた人間の力の結実ともいえる我が誇るべき戦友が、更に聖王の力をその身に纏い、我が前に立っているのだ。その力を打ち破り焼き尽くしてこそ、最強の竜であるということの証明に他ならぬ。宿命の先に立つのは、この我である・・・!!) 内包する雷光によって全身が眩く光り輝くグゥエインは、いよいよその渦巻く力の奔流を解き放つべく、再び力強く四肢で足元の財宝を踏みしめた。 目の前の相手を焼き尽くすまでは、雷撃を止めるつもりはない。グゥエインは己の存在を賭けて誓っていた。 力の全てを放出し尽くし己が果てるか、魔王の力の代償に耐えられずカタリナが遺物ごと焼き尽くされるか。 決着は、二つに一つだ。 「さぁ来なさいよ、グゥエイン!!!」 『ゆくぞ、カタリナよ!!!!』 直後、その場の全てを覆う眩い閃光が、解き放たれた。 許容量を大きく超えて溢れる力はグゥエインの身体中から血飛沫と共に吹き出し、だがそれをすらグゥエインは無理矢理に眼前の破壊の集束へと導く。 天雷の如き轟音と共に放出された全てを焼き尽くさんとする雷光が、グゥエインの眼前の全てを飲み込みながら一直線にルーブ山を貫いた。 その雷光は先の一撃で崩落を招いていた洞窟を今度こそ跡形もなく消し去り、正しく龍峰ルーブ山を真っ二つに切り裂く光刃となったのである。 後にその光と衝撃波は天の怒りとも語り継がれ、世界を駆け巡ることとなるほどのものだった。 その雷光の渦中にあり、カタリナは既に限界を訴え悲鳴をあげる全身を、その研ぎ澄まされた精神力だけでなんとか奮い立たせていた。 (耐えろ、耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ・・・!!!!!!!!) 食いしばった口の間からはぼたぼたと血が滴り落ち、雷光を無効化せんとし激しく鳴動する魔王の盾は、しかし明らかにその出力を弱めていく。 無効化の範囲は急速に狭まり、最早彼女の足元まで雷光が迫っている。 ピシリ、と盾が音を立てた。 事象の無効化の限界を迎えようとしている魔王の盾が、今にも砕け散ろうとしている音だ。 (耐えろ・・・!・・・私は、こんなところで死んでなどいられない・・・!!!) 初めに肌が膨大な熱量を感じ、そして衝撃波となる風が彼女の髪を戦がせる。 そして次には、間も無く砕けんとする魔王の盾の効果範囲を侵すように眩い白と青の閃光が、カタリナを包んでいった。 盾の限界を察知したカタリナは、咄嗟の判断で腰のマスカレイドを抜き放ち、切っ先を目前へと突き出す。 そして大きく上段へと構えをとったカタリナは、渾身の叫びと共にマスカレイドを振り下ろした。 「・・・ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!」 遂には盾が砕け、事象の無効化を打ち破った雷光がカタリナを飲み込まんとする、その瞬間。 彼女が振り下ろした聖剣マスカレイドは真紅の閃光を放ち、己を飲み込まんとしていた雷光を、真っ二つに切り裂いた。 瞬間、巨大な力のぶつかり合いによって起こった爆風が、周囲の全てを吹き飛ばしていく。 グゥエインの横あたりにまで荷物と共に避難していたフェアリーはそれに巻き込まれて再度後方へ吹き飛ばされ、またカタリナ自身も、爆風に煽られて吹き飛ばされそうになる。 だが、彼女は残り僅かな力を振り絞り、その場に留まった。 ここで吹き飛ばされるわけには、いかない。 何故ならそれが彼女の勝利に他ならないと、彼女は確信していたからだ。 その確信を、裏付けるかの如く。 強烈な爆風の収束と共に、ルーブを切り裂いた雷光は、その終わりを迎えた。 「・・・・・・」 巻き上がる大量の土煙と共に、粉々に砕けた魔王の盾の残骸がカタリナの足元へと落ちていく。 彼女が身に付けていた外套は肩口から焼け落ち、両の腕を覆っていた小手や衣服も吹き飛ばされていた。 だがそんなことには構わずに真紅の大剣となったマスカレイドの切先を地面に置いたカタリナは、徐々に落ち着いていく土煙の奥に居るであろうグゥエインを、ただ真っ直ぐに見つめていた。 彼女の視線の先には、神域に迫らんとするほどの雷光を放ったグゥエインが、その持てる力を全て使い果たしたことを示すように、ぼろぼろと鈍色の表皮が崩れ落ちるままに佇んでいた。 『・・・見事だ』 断続的に体から吹き出す流血を物ともせず、グゥエインはとても静かな調子で、そう言った。 そしてその言葉と共に、竜の四肢はその体を支えることすら出来なくなり、ズシンと重い音を立てて財宝の上に倒れ伏す。 カタリナはマスカレイドを地面に突き刺し、自らの全身の激痛を無理矢理に抑え込むようにしながら、グゥエインの元へふらつきつつも駆け寄って行った。 『・・・母の気持ちが、漸く判った』 目の前に屈み込み竜の鼻先に手を当てるカタリナを認識し、グゥエインはひどく穏やかな声色で続ける。 『・・・滅びゆく定めならば、せめて友の腕の中で・・・。きっと母はこの時、そう思ったのだ』 生命の輝きが今にも途絶えんとしているその瞳を、カタリナはじっと見つめていた。 その様子が見えているのか否かも分からないが、グゥエインが今とても穏やかな気持ちであるのだということは伝わってくる。 『お前も、人間にしては中々だったぞ。聖王のように・・・』 その言葉と共に、グゥエインはゆっくりと目を瞑る。 そして、穏やかに眠るようにして、動かなくなった。 「・・・・・・」 カタリナは竜のその言葉を聞いてから、直ぐ様自分の体に鞭打つようにして、立ち上がる。 そして眼下に横たわるグゥエインを一瞥すると、未だ収まらぬ憤りと共に呟いた。 「・・・何、自分勝手なことばっか言ってんのよ・・・!」 雷光によって一切の遮るものがなくなり、溢れんばかりの陽光がその場に満ちていた。 陽光はあちらこちらに散らばる金銀の財宝に当たることで、更に方々へきらきらと光を反射している。 全く冬を思わせぬその暖かい陽光に包まれながら、ゆっくりと竜は意識を覚醒させ、瞳を開いた。 『・・・・・・』 何故、自分は瞳を開いたのか。 それが、まず竜には分からなかった。 自らの宿命に相対し、その宿命に従い自らの生命を終えた。 それが、竜の持つ最後の記憶だった。 だというのに、どうして再び、こうして自分は瞳を開いているのだというか。 グゥエインは殆ど動く様子を見せぬ自らの身体の様子を簡潔に理解すると、痛くしんどそうに頭だけを少し上げ、自らの周囲へと視線を向けた。 己の持つ渾身の力によって大部分が吹き飛ばされた、哀れな棲家の跡。 もうすっかり熱が冷めた様子の、焼け爛れ黒ずんだ地面の痕跡。 何やら自らの周囲に幾つも乱雑に転がる空の薬瓶と、どうやらその薬を幾重にも振り撒かれたらしく薬品の匂いがつんと鼻につく、自らの身体。 そしてその脇で小さな火を焚いて囲んでいる、見覚えある二つの影。 それが意味することを遅まきながら理解したグゥエインは、火の横に座るカタリナへと目を向けた。 「・・・やっと起きたわね」 『・・・何のつもりだ』 何事もなかったかのように声をかけてきたカタリナに対し、グゥエインはあまり穏やかではない怒気を孕んだ声でそう言った。 これは、明らかに宿命を貶める愚行である。 そのようなものを許すほど誇りなき軟弱な思考を、グゥエインという竜は持ち合わせてなどいない。 出来ることならば同時に威嚇の姿勢でもしてやるべきところなのだが、しかし生憎と体はそこまで自由に動いてくれる様子はない。 「・・・なんのつもり、じゃないわよ。貴方ね、自分だけ分かった風で勝手に終わるとか、自己中過ぎるわ。私は、そんなこと許した覚えはないのよ」 大概こちらも辛そうにしながらゆっくりと立ち上がり、カタリナはグゥエインの目と鼻の先まで歩み寄る。 「貴方が聞いてきたのでしょう。宿命の先に何を思うのか、と。それは貴方だけの問いではなく、私の問いでもあるの。そしてね、私はそれにはこう答えるつもりなのよ。そんなの・・・くそったれだ、ってね」 育ちの割にはあまりに汚い言葉を使うカタリナに、グゥエインは思わず閉口するような思いで、未だ相手の意図が理解できずに見つめ返した。 「全く何かある毎に宿命宿命宿命って・・・一体この世界の住民は、どんだけ宿命マニアなのよ。生憎と私はね、欠片も気に入らない宿命を『はいそうですか』って受け入れられるほど、寛容な人間ではないの。だから、それに抗おうとしているだけ」 『馬鹿な・・・そのようなことで竜たる我が宿命をも愚弄すガッッ!!??』 激昂し声を上げたグゥエインの頭部を、なんとカタリナは握りしめた拳で思い切り殴り飛ばした。 表皮の鱗が二、三枚飛び散るほどの威力で殴られたグゥエインは言葉を遮られ、そして殴ったカタリナの拳もまた、硬質な鱗によって切れたのか血が流れ出す。 「負けたくせに、一丁前に意見述べてんじゃないわよ。制された者は、制した者に従う。それこそが対峙した二者の間にある、ただ一つの不問律よ」 なんとも理不尽な物言いだが、しかしそんな屁理屈ではこの事態を到底納得することなど出来ない。 そう考えたグゥエインは、再び睨みつけるようにカタリナを見た。 『それでも抗えぬ宿命は、ある。我らはその理の中で生きているに過ぎぬのだ』 「・・・生憎私は、それが本当に抗えぬ宿命なのかどうかをこの目で確かめるまで、納得なんてする気はないわ。だから」 まだ利用していない薬瓶を足元から拾い、その中身を手の甲に垂らしながら、カタリナは言った。 「だから、一緒に来なさい、グゥエイン」 『・・・何を・・・何を世迷い言を・・・。そもそも竜と人とでは何もかもが違・・・』 「違わないわよ」 相手の言葉を遮るようにはっきりと言いながら、カタリナは薬瓶の残りを、今しがた自分で殴り飛ばしたグゥエインの頭部に乱暴に振りかけた。 それは瞬く間に魔術的効能を伴って竜の傷口に染み込み、そこに癒しを齎していく。 「・・・ほら、こうして私にも貴方にも傷薬、ちゃんと効くじゃない。それに貴方と私は何方も目は二つで鼻と口は一つだし、手足も四本で一緒。まぁ図体の大きさとか翼の有無とか細かい違いあはあるけれど・・・何より、この世界に住まい、この世界が強いる宿命とやらに翻弄される存在であるという意味では、何も変わらないわ」 言っていることは、あまりに大雑把で無茶苦茶だ。 無茶苦茶でしかないのだが、しかし己の命運を握られたグゥエインには、反論する材料がない。 「私は、気に入らないことには抗う主義なのよ。確かに世の中には多くの不条理が蔓延り、それに従わざるを得ない人々もこの目で見てきたわ。でもね、だからって自分も無条件でそれに身を委ねるなんてのは、真っ平ごめんなの。この身に不条理な宿命が降りかかるというのであれば、それを真っ向から斬り伏せに征く」 およそ騎士らしからぬその言動に、グゥエインは最早呆れを通り越して諦めの境地に達しようとしながらカタリナを見つめた。 その視線を受け、カタリナは真っ直ぐに見返しながら続けた。 「だから貴方も、暫く付き合いなさい。無論、私に負けたんだから異論は認めないわよ」 両の手を腰に当てがい、仁王立ちで言い切る。 グゥエインはその言葉には只々呆れるばかりで、よもや人と竜とはこうまで精神構造が違うものなのか、と思ったものだった。 だが、それこそが人の進化というものであるのかもしれない、とも考える。 竜とは違いこの三百年で何世代にも渡って歩みを連ね、そして、この世界の宿命をすら超えようとするもの。 それが、人間という生物なのかもしれない。 そう考え直したグゥエインは、ゆっくりと瞬きをした後、静かに首を垂れた。 その行動が意味するところを理解したカタリナは、その鼻先にゆっくりと手を置き、不敵に微笑んでみせる。 「安心なさい。ロアーヌ軍はばっちり三食昼寝付き。そんな悲観するほど悪い待遇じゃあないわ」 後の世に数多の吟遊詩人が競って歌い上げたという、パウルスの予言に導かれし八つの光の英雄譚の中でも、屈指の人気を誇る語り詩。 この世界で、後にも先にも唯一人となる、竜騎士の誕生。 これが、その瞬間であった。 前へ 第八章・目次
https://w.atwiki.jp/kwskp3/pages/583.html
ふぉるねうす 神話 ソロモンに封じられた72柱の魔神のうち、序列30に列名される地獄の大侯爵。 海の怪物の姿を象り、29の軍団を指揮する 召喚者に言語の知識のほか、敵対者から友愛を得る力を授けるといわれる。 性能 初期Lv.7 ブフ(初期) 突撃(初期) タルカジャ(初期) スクカジャオート(習得Lv.9) ポイズマ(習得Lv.10) ポズムディ(習得Lv.11) 火炎弱点 氷結耐性 備考、その他 メガテンシリーズにおける、堕天使カテゴリ常連出張組の一体。 ~真・女神転生III-NOCTURNE-~ 東京受胎によって異界と化した東京で、主人公が最初に戦うこととなるボス敵。種族は堕天使。 マガツヒを大量に取り込んだ影響か、身体が巨大化しており、専用の氷結属性スキル「死門の流水」を以って主人公を攻め立ててくる。 なお、同じく堕天使にカテゴライズされるデカラビアは同志の関係にあり、両者の関連性は、本作においてもミックスレイド「ベストフレンド」という形で受け継がれている。 また、メーカーは異なるものの、フォルネウスという名前を聞いて真っ先に「ロマンシング・サガ3」の四魔貴族を思い浮かべる人も、結構な数いる模様。 余談だがあちらの四魔貴族の元ネタもソロモン72柱の魔神、アロケル(アラケス)・ブネ(ビューネイ)・アミィ(アウナス)から来ているのだが。 更なる余談としてアミィ自体は「(旧約)女神転生II」に妖魔カテゴリで登場していた事も追記しておく。 関連項目 オセ オロバス フォルネウス ベリス フラロウス エリゴール
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/7919.html
MARVELの『スパイダーマン』シリーズに登場するヴィラン。 スパイダーマンのクローンであるベン・ライリーにカーネイジのシンビオートが取り憑いたキャラクター。 冒頭の画像もコスチュームがベン・ライリー版である。 カーネイジのシンビオートのみが脱獄する事件が発生。寄生された人物を突き止めたベンだったが、逆に寄生されてしまう。 クローンである事が判明し(もちろん、当時の設定)引退していたピーターを殺そうとするまで凶暴化するが、何とかシンビオートの衝動を抑え付けていた。 結局ピーターに事情が判明してしまい、最終的には元々の寄生主だったクレタス・キャサディに返す形で共生体を追い払っている。 原作コミックではこれっきりの登場だが、1994年アニメ版(USJの『アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド』の元ネタ)では、 最終回「スパイダーウォーズ」の敵として登場している。 この作品ではパラレルワールドのピーター・パーカーとして登場。同作においては、 「グリーンゴブリンとの戦いでヒロインが行方不明に→ヒロインが帰還し結婚する→ヒロインがクローンと判明しピーターの目の前で組織崩壊する」 という元々の陰鬱なストーリーに加え、パラレルワールドにおける「ピーター・パーカーがクローンで、新たに登場したベン・ライリーこそがオリジナル」 という事実が判明した事で、ピーターが狂気に陥ってしまった所にカーネイジが取り憑く、という経緯で誕生している (原作コミックのクローンサーガそのままであり、「出来の悪いコミックみたいだ」と作中でセルフ突っ込みされている)。 狂気に陥り、全てのパラレルワールド諸共スパイダーマンを根絶やしにしようと企むスパイダーカーネイジ。 その企みを防ぐために様々なパラレルワールドのスパイダーマンが一堂に会して戦いを挑む、というのが「スパイダーウォーズ」のあらすじである。 ……え?このパラレルワールド?そっちは『スパイダーバース』まで待っててくれ MUGENにおけるスパイダーカーネイジ Angelus Silverhead氏とYoungSamurai5氏の共同製作による、MUGEN1.0以降専用のキャラが存在。 現在は海外サイト「The MUGEN Multiverse」にて代理公開されている。 設定通り、スパイダーマンとカーネイジの両方のドットを描き換えて製作していると思われる。 性能はスパイダーマンよりもカーネイジ寄り。ウェブボールは無いがウェブスロー等は可能。 また、相手の後ろにワープする技もあり予測できない立ち回りが可能。シンビオートキャラだがリーチは短め。 AIは簡易的なものがデフォルトで搭載されている。 出場大会 「[大会] [スパイダーカーネイジ]」をタグに含むページは1つもありません。 非表示 大体、凶ランクくらいの大会で勝ちあがるにはどうすりゃいいですか?
https://w.atwiki.jp/actors/pages/17911.html
レベッカ・デモーネイをお気に入りに追加 レベッカ・デモーネイのリンク #blogsearch2 レベッカ・デモーネイとは レベッカ・デモーネイの66%は赤い何かで出来ています。レベッカ・デモーネイの17%は知恵で出来ています。レベッカ・デモーネイの6%は株で出来ています。レベッカ・デモーネイの4%は着色料で出来ています。レベッカ・デモーネイの4%はカテキンで出来ています。レベッカ・デモーネイの1%は下心で出来ています。レベッカ・デモーネイの1%はカルシウムで出来ています。レベッカ・デモーネイの1%は食塩で出来ています。 レベッカ・デモーネイ@ウィキペディア レベッカ・デモーネイ レベッカ・デモーネイの報道 トム・クルーズ、20歳下の共演女優と破局 (2021年9月28日) - エキサイトニュース 『アイデンティティー』未見の人なら驚くこと間違いなし!伏線と回収を確認したくなる傑作【TSUTAYAプレミアムで映画漬け】[TSUTAYA News] - T-SITEニュース 金融業界の過酷さと人間模様を描く 映画『ディーラーズ(1989年)』 - M&A Online 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 レベッカ・デモーネイのキャッシュ 使い方 サイト名 URL レベッカ・デモーネイの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ レベッカ・デモーネイ このページについて このページはレベッカ・デモーネイのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるレベッカ・デモーネイに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/14672.html
登録日:2009/10/17(土) 22 42 17 更新日:2024/09/13 Fri 13 25 27NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 プリンセスガード ユリアンブロック ロマサガ ロマサガ3 ロマンシングサガ3 主人公 緑髪 開拓民 ロマンシング サ・ガ3の主人公の1人 プロフィール 肩書き:シノンの開拓民 年齢:20歳(HC295生) 性別:男性 宿星:歳星(狩人の星) 得意武器:剣 所有陣形:ワールウインド 緑色のボサボサな長髪にオレンジのジャケットが特徴的な主人公 シノンの開拓民として生活を営んでおり、トーマス、エレン、サラ達とは幼なじみ テニス選手ではない 正義感が強く、行動力に富んでいる やや猪突猛進気味な傾向があり、考えるより先に体が動く 典型的な主人公タイプの性格をしていると言えよう オープニングでいきなり想い人にフラれる事で有名な(?)主人公 幼なじみであるエレンに好意を持っており、彼女を時々デートに誘ったりもするが、 エレン「でもねユリアン、あたしはね、あんたと恋人とか、そういうのにはなれないと思うんだ。子供の頃から知りすぎてるよ。そりゃ、昔はお嫁さんごっこもやったけどね。」 と、あっさり玉砕。 そりゃあその魅力じゃね…(後述) しかし、それ位でめげるユリアンさんじゃない ロアーヌ城で大臣とゴドウィンが謀反を起こすという話を聞き、兄のミカエルの元へと向かっていた麗しの姫君モニカ様が、嵐でずぶ濡れの状態でシノンの酒場に現れる。 そしてフラれたショックを微塵も感じさせない鋭いダッシュでユリアンはモニカのところへ駆け寄ったのである。 …と揶揄されるように言われることもあるし一連の騒動が終わった後モニカに照れる場面もあるが、モニカやミカエルを助けることを即決したように元々正義心がかなり強いことも描かれている。 ハリードも最初は乗り気ではなかったため、ユリアン達が居なければ助力しなかった可能性がある。 腕が立つこととその正義心からオープニングイベント終了後は、ハリードとモニカの推薦(モニカの場合ユリアンに惹かれていることもあり)でミカエルからモニカのプリンセスガードになってくれないかと頼まれる。 片田舎の開拓民から姫の護衛へと華麗なる出世! そしてある日、モニカにツヴァイク公との結婚話が持ち上がってくる 当のモニカはこのあからさまな政略結婚(更に言えば実際はともかくとしてツヴァイク公は噂では評判が悪かった)を当然嫌がり、 モニカ「ユリアンお願い、私を逃がして!」 と懇願する はてさて、綺麗なお姫様と駆け落ちという名の魅惑の逃避行をしてしまうのか、または王の僕としての義務を粛々と果たすのかはプレイヤー次第… ちなみにこのプリンセスガードを引き受けるか否かは完全に任意なので「いや、僕は幼なじみ派だから…」とか「エレンよりもサラルートを開拓したい!」(そんなもんはないが)っていう方はミカエルの申し出を断るのも一つの道(ユリアン独自のイベントは無くなってしまうが) こうするとエレン同様に何のしがらみもなく冒険を満喫することが可能、にべもなくフラれたとネタにされるエレンも、こっちルートだと今更ながらデレたような反応を示してくれるようになるので溜飲も下がるというものである。300年後には寧ろ執着されてるような側になるし。 ……尚、上記の通りロアーヌから出た時点で独自ルートは潰れた……筈なのだが、恐らくは設定ミスか面倒なのでそのままだったのか、ミカエル以外の主人公と同様にユリアンも四魔貴族ビューネイ討伐イベントが開始されると再びロアーヌに出入り出来るようになるのだが、不在だったにもかかわらずユリアンが居たものとして話が進められてしまう。 メイド達からは未だに好奇の目で見られ、騎士達からは嫉妬され、モニカからは唐突に「連れて逃げて」と言われる始末である。 勿論、時期は完全に逃してるのでモニカを連れて逃げても何も起こらない。 そのままロアーヌに出戻りビューネイ討伐に参加可能。 ……どころか、序にモニカがパーティにいる状態でミカエルも仲間にすることすら可能である。(*1) ビューネイを倒してしまうと、兄妹のどちらかを外してしまった時点で片方は二度とパーティに戻せなくなるので注意。 また、ユリアンのED分岐は後述の通りモニカorエレンが居る、若しくは二人共居ない…の順で分岐するので、こうしてエレンとモニカを連れ回していた場合には全く苦労せずにED回収が出来てしまうのである。 仲間として ※仲間時、及びデフォルト設定の歳星・剣時のステータス 最大LP 10 腕力 18 器用さ 17 素早さ 17 体力 15 魔力 16 意志力 22 魅力 14 閃き 剣タイプ 基本的にプリンセスガードとしてロアーヌ候宮殿の部屋に詰めているため、普段ロアーヌ候宮殿に出入りできない主人公にとっては、仲間にする機会が極めて限られるキャラクターである。 さらに原則として、一度パーティに入れた後別れると以降行方不明となってしまい二度と仲間にすることが出来ない。 本気で育てるなら最後まで連れまわすこと。 ミカエルが主人公の場合はロアーヌ候宮殿にいつでも出入りできるため、序盤からいつでも仲間にすることが可能だが、パーティから外せば二度と仲間にできない点は同じ。 ちなみに城を影に任せている状態でないと話しかけても仲間に入れることは出来ないので注意。 モニカは駆け落ちルートでのみ仲間に入れることが可能。パーティから外すと二度と仲間にできない。 嫁入りした場合、ユリアンは仲間に出来ない。 カタリナが主人公だと仲間にするのは一切不可 その他の主人公だと四魔貴族ビューネイを倒すイベントが進行中は入れ外しが出来る。(最初にビューネイを倒しちゃダメ) ビューネイ討伐後は王宮に出入りできなくなるため、もう仲間に出来ない。 ミカエル、モニカ以外が主人公だと最短でも四魔貴族を1人倒している状態じゃないと彼を仲間に出来ない。 この頃になると殆どの人はメンバーが固定しつつあり、腕力や素早さに優れた剣の使い手が他にいる(特にハリードとウォード)ため、あまり仲間として採用されないキャラである。 器用さは並程度はあり、カウンター技(体術以外)の威力はハリードよりも高いが、素早さは並なので反撃技の発動確率では劣る。 とはいえ魅力がかなり低いが意志力は高いので、魅了対策さえすればおとり陣形でカウンター技を構える運用などは彼のほうが向いている。 そもそも剣Lvの伸びは良く攻撃系ステータスも別に低いわけではないので、剣をメインに育ててやれば十分に活躍できる。 主人公として 【戦闘】 (デフォルト値。これに宿星・得意武器によって補正がかかる) 最大LP 10 腕力 19 器用さ 17 素早さ 15 体力 16 魔力 15 意志力 23 魅力 12 初期宿星は歳星、得意武器・魔法は剣、太陽術 初期技はパリイ、ユリアンブロック(*2) 腕力と意志力が主人公中最も高い。 特に太白・斧にした場合には基本腕力が24という破格の数値になるので、見た目のチャラさとは裏腹に剛腕主人公として活躍させられる。 閃きタイプは剣で、剣の成長補正も3と高いため、素直に剣士として育てるのが使いやすい。 槍・小剣も成長補正が2と剣に次いで高い。 他は斧・棍棒と弓が1で体術は0。術は太陽術に2の補正がある。他の術系統は全て0。 器用さ・魔力もそこそこなので、宿星と得意武器の選択次第では(成長補正を考えなければ)だいたい何でもできる。 反面素早さは主人公中ワーストの鈍足で、最高でも19までしか上がらないため、一人旅の様な縛りプレイはきつい部類。 ED分岐の件もあるし、筆頭主人公らしくオーソドックスなプレイ向きというところだろうか。 逆に考えると、素早さを高くするとまず半端な能力値になるので素早さを捨てるという割り切りがしやすい。 そのため腕力か器用さ、もしくは体力、あるいは術を使わせるつもりなら魔力に回してみるのも一興と他のキャラには見られない特徴があり、キャラメイクしがいのあるキャラである。 (同じく素早さが低いトーマスは素手はもちろん武器の扱い全般が向いていないため、特化までするかは別として術に偏りがち) なお、得意武器を槍にすると特殊な閃きタイプ(*3)になる。 ちなみにイラストではかなり格好よく描かれており、実際ユリアンシナリオではロアーヌ候宮殿にいなかったタイプとして女官の間で話題の存在になっており、モニカにも慕われているかなりのリア充。 ……が、なぜかやけに魅力が低いためよく魅了に引っ掛かる。 こればかりは大きな短所なので、主人公でも仲間でも出来れば聖王のかぶと等の精神耐性のある装備をさせておきたい。 まあユリアン以外も魅了(と混乱の二段階目以降)は非常に厄介なので精神耐性装備を付けることは多い。 【エンディング】 エンディングは3つあり、分岐条件は 1、モニカがパーティにいるか、プリンセスガードに入隊し駆け落ちしない ⇒ モニカEND 2、エレンがパーティにいる ⇒ エレンEND 3、どっちもいない ⇒ ユリアンEND となる。 お兄様に二人の関係を認めてもらうか、それとも幼い頃から抱き続けていた想いをもう一度ぶつけてみるか、今作は勿論、蘇った世界でも幼なじみとお姫様、果たしてどちらを選ぶのか…本人が優柔不断なこともあって絶賛迷い中です。 ちなみに、本作の時点では両方居る場合にはモニカENDが優先される。 その他 【裏設定】 出身は小さな村。 ゲーム中では全く語られないが、15年前の死食で妹を失っている。 妹が死んだ事で塞ぎ込む日も多かったが、両親と共にシノンへ移住し、そこでエレンのエネルギッシュな魅力に惹かれるようになる。 そして生命の鼓動を大切に思うようになった。 ラスボスと対峙した時のセリフにこれが関わっていることは間違いない。 このため、実はエレンに次いでラスボスと戦う個人的な動機があるキャラだったりする。それはちゃんとゲームで触れてあげるべきだったのでは… 【300年後】 ロマサガ3の300年後を描いたロマサガ版Fateロマンシング サガ リ・ユニバースでも登場。 300年前に世界を救った英雄の一人として扱われており、キャラ説明にはモニカエンドを迎えたことが示唆されている。 主人公はロマサガ版ミストさんポルカなので、基本的には影が薄い…のだが、 3OPイベントのモニカダッシュのせいでどういうわけか浮気者・チャラ男扱いされており(原作ではそういう面はない)、エレンとモニカの二股を掛けていると思われても不思議ではない扱いを受けている(そして二人も満更ではなさそう)。それをモチーフにしたスタイルも登場する始末。 「なにが死の定めだ!もう聞きあきたぞ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 仲間としては結構不遇な方かも。せめていつでも仲間にできりゃな -- 名無しさん (2013-07-03 15 13 53) 魅力が低いのはバランス取りの為かな? -- 名無しさん (2013-12-20 17 05 55) 初見時『マサキ・アンドー!?』とか思ってしまった。髪が緑ってこと意外共通点ないのにw -- 名無しさん (2013-12-20 17 12 50) 「フラれたショックを微塵も感じさせない鋭いダッシュ」→これ良く言われてるけど、位置関係考えるとユリアンが真っ先に駆け寄るのが一番自然なんだよね。美しい姫君がボロボロの風体で来たからではなく、ハリードやウォードみたいな奴がボロボロで「馬を貸せ!」って言って来ても同じことだったと思う。 -- 名無しさん (2013-12-20 18 01 07) 初期宿星が歳星ってのもまたアレだなーと思う。能力とイマイチ噛み合ってないし -- 名無しさん (2013-12-20 18 32 43) 実は死食で妹死んでるんだっけ。それがラスボス前のセリフに繋がってるんだろうな。もうちょいだけ掘り下げられなかったか -- 名無しさん (2013-12-23 20 24 09) 立ち位置的に主人公向けのキャラってことか? -- 名無しさん (2013-12-23 20 39 07) OPでずぶ濡れのモニカに駆け寄るのってただ単に困ってる人を助けようってだけで下心はないと思うのにネタ扱いされてるのが残念だわ -- 名無しさん (2014-01-26 20 30 41) ロマ1のジャァンはこいつそっくりになってしまった 大体モニカのせい -- 名無しさん (2014-02-10 23 55 47) ユリアンの魅力が低いのはルックス関係よりも、単純にいえば誰かに恋してるから低い -- 名無しさん (2014-04-02 13 41 27) ↑間違えたので続き。ちなみに主人公系で次点に低いのはカタリナ。 -- 名無しさん (2014-04-02 13 43 35) すごく大変だけどモニカ様との駆け落ち選んで仲間全部スルーして二人旅っのもありだよな。シチュ的に。 -- 名無しさん (2014-06-10 20 26 12) エレンにゃきっぱりフラれてんだしモニカに走っても変じゃないけどな。むしろエレンの嫉妬のほうがお門違い -- 名無しさん (2015-06-27 09 01 16) エレンも(同じく仲間にする条件が厳しいっつーか仲間にすらならない)カタリナもシリーズでも人気上位キャラだから比較されたらそりゃしゃあない -- 名無しさん (2015-08-14 00 57 45) ツヴァイク公にモニカを連れて行く選択を取るとモニカがパーティーにいなくても男爵任命エンドになったはず。 -- 名無しさん (2016-04-12 11 12 07) リマスター版の追加イベントで「自分の絶望を周りのせいにするな!」ってセリフ言うシーンあるんだけど、重い、重過ぎるよユリアン…。 -- 名無しさん (2019-11-27 08 18 38) 暗闇の迷宮での追加イベント見ると見方変わるよな。ロマサガシリーズ屈指の男だわこいつ・・・。 -- 名無しさん (2019-12-02 16 36 39) リユニはシナリオ設定ガバガバすぎんよ~… -- 名無しさん (2019-12-26 10 37 58) エレン→ユリアンの話は意識しないように務めてたけど、色々と環境が変わったら見方が変わったって話じゃないかな?後、3のEDで他は女性ばっかりのパーティー率いてるのでスタッフからは端からそういう性質があると見られてたのかも。 -- 名無しさん (2021-12-20 05 17 00) プリンセスガードを断った後の駆け落ちイベントは、エレンやミカエルと一緒に駆け落ち状態になったり、パーティが満員の状態だと仲間にならないので元の部屋に戻っているので何度でも駆け落ちができたりといろいろシュールな光景を楽しめたな -- 名無しさん (2022-11-18 22 11 01) 仲間としては間違いなく弱いんだけどキャラクターメイキングが素の意外すぎるステータスのせいでやりごたえがあるというか -- 名無しさん (2023-06-06 16 17 23) リマスターやって思ったけど、エレンの物言いがかなりきついんだよな。あれでオープニングイベントまでよく片思いが続いたもんだなって感心したわ。 -- 名無しさん (2024-03-04 10 59 45) グラフィックがイケメン。戦闘画面では色も際立つ。ロマサガ2のドット絵に例えると、ホーリーオーダー。カタリナ主人公も好きだけど、ユリアンを仲間にできないので、最終的にユリアン主人公が好き。 -- 名無しさん (2024-08-02 21 49 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mayyugioh/pages/13.html
男性キャラクター 女性キャラクター としあき店長 荒木美香 木田源内 辻 双海幸平 藤山英理 ドゥカヴニー 樋道蘭 福本哲也 影美と美影 クロノ・ホワイトセル 剛田レム子 黒山雄一 風間琴乃 終園望 聖竜飛 モンタージュ仮面 工藤 湯納正斗 次元陽子 頂帝人 都麗努院鳥栖子 ビースト瀬尾 石奈なの ブラック・サイクロプス セシリア 神乃木一郎 火朝院響華 天下谷神茂 遊璃 荒神戦沙 アウナ サイバーマン 伊田 なな子 城戸秋也 寄野 駒子 犬 我須田・薫 冶住アキラ マリア・アドミラル 黒剛進 近神弓奈 獣王大牙 黒山優香 アスタ 里崎文 オルト 浴屋姫 王道百歩 雪本ありか 叶野透夜 天名 月蓮 ノルム 天陰アキオ 虹村ジェミー ハイブリッジ・レイジ 黒橋貞子 黒橋進三 ライカ・ラスポート エルギフ 桂木 ネネ オスカー・ファイゲンバウム 尼曽根美琴 オーカス・ファイゲンバウム レルム 濡羽染一郎 氷川玲華 ドクター石屋( ナースの那須) リリカ・ベーゼルン(リメイク) 宇代歩 エリン DPDイングラム 河本湖(とメイド達) ブラックイングラム 漆崎華灯 原 紫苑 征竜騎刃 皆川遊大 魔轟神子ちゃん 甲斐勇児 ハイブリッジ・メリア 刑部竜平 風取春日 センチュリー 終末ヶ岡馬耶 尻先強次 星乃宮夢見 河本焔 久尾桐子 仁堂ハル 貧乏子 間藤翔 朝霧菫(と棗・楓) 風間菊乃 音延菊葉 エレナ・エヌナード 守井美紗 ファトスシャムス クリス アクロ 雁洲 奏 白神 とわ ビューネイ 姫野姫子 エリザベス ナナシー シトニー アンジェリカ 大納レラ メイ・テール ルナイツ・ハルバーティア ペコペコさん AME ESP-687 - 天気の子 その他個別作るまでもないキャラはこちら おいでよ!モブキャラの森
https://w.atwiki.jp/f-yusha/pages/274.html
0557 リューネ ID キャラ名 属性 レア度 所属 CV 性別 備考・その他 リューネ 0557 斬撃騎士 リューネ 木 SR 王国 野中藍 女 聖王国 0558 斬撃騎士 リューネ+ SR+ 0559 快進の斬撃騎士 リューネ HSR 0560 鮮烈なる斬撃騎士 リューネ UR ※画像クリックで拡大 ボイス 関連キャラ ※登録タグ 木属性 王国 聖王国
https://w.atwiki.jp/shoutofblank/pages/16.html
①まずは検索する wiki内検索で、作品名を検索してみましょう。 すでに作品ページがある ⇒ コメントを投稿する。 参考:(レビューの試し書き)(レビューの消し方) まだ作品ページがない ⇒ レビューページを新規作成する。以下で説明します。 ②レビューページの新規作成方法 レビューページを新規作成するときは、以下の1~6のステップ すべて を責任を持って終わらせるよう、よろしくお願いします。 1、左上の「@メニュー」→「新規ページ作成(その他)」→「このWiki内の別ページをコピーして新規ページを作成」を選択する 2、入力スペースに「レビューページ例」と入力し、移動した先の画面で「新規ページ作成」ボタンを押す 3、ページ名として、作品名を記入する ※ページ名は、管理者以外編集できません。 誤字などがないように注意してください。 4、バナーを貼り、形式に沿って概要・レビューを書く。